商品レビュー

家庭用精米機でいつでもおいしいごはんを食べよう

みなさんお米食べてますか?

「何を言ってるんだよ。日本人なんだから食べるに決まってるだろ」と思われたごはん党の方「いや私はパン派だ」という方もよかったら少しだけ話を聞いてくれませんか。お米の認識が変わるかもしれませんよ。

炊き立てのごはんっておいしいですよね。これに異論がある方は少ないのではないでしょうか。ではさらにおいしくする方法をご存知でしょうか。

その方法とは「つきたてのお米を炊く」ことです。

今回の記事は、家庭用精米機を2代に渡り使用している筆者が、実際に使用した感想も含め家庭用精米機とはどんなものなのかを解りやすくレビューしたいと思います。

最後までおつきあい頂けるとうれしいです。

精米とは

レビューの前に少しだけ「精米」とお米の「酸化」「栄養価」について説明させて下さい。私には説明はいらないという方は飛ばして読んで下さい。

「つきたて」ってどういう事と思われた方も多いと思います。お米を「つく」すなわち「精米」するという事です。

お米って元々茶色いんですよ。これを「玄米」といいます。古の食事はどうだったかというと戦国時代位までは庶民の普段の食事はほとんど玄米でした。

祝い事など特別な時に手作業で精米を行い「白いごはん」にありつけた訳です。文明が発達していき水車が発明されるとその動力を利用して大量に精米できる様になりました。

江戸時代になると庶民でも普通に白米を食べていた様です。

現在は機械を使って精米しますのでそんな労力を使わずに簡単においしい白米が食べられるわけですね。ありがたい事です。

白米を大量に保管できるのは良い事ですが日が経つにつれ、だんだん風味が落ちてきます。新米の内はごはんそのものがおいしいと感じられますが、しばらくすると「それほどでもないな」と感じられた事ないでしょうか。

それは時間と共にお米が「変化」しているからです。

白米の酸化

ではその変化とは何かというと「酸化現象」です。白米が空気にふれるとどんどん酸化が進行して味や風味が落ちていきます。これは困りますね…なにか良い方法がないものでしょうか。

「真空にしたらどう」

確かに良いですねでも真空パックする機械もありますが、いちいちパックにするのはめんどうですね。もっと簡単な方法はないものでしょうか。

実は玄米のまま保存すると簡単に酸化を防げます。

白米より玄米の方が酸化が進みにくいのです。茶色い部分つまり「糠(ぬか)」が空気の接触を防いで中の白米を守ってくれるのです。

さらに言うと冷蔵庫に入れておく方が酸化が進みにくいです。精米後のお米でも常温でストッカーに入れておくより冷蔵庫に入れておくとおいしさが長く保たれます。

お米の栄養価

白米はおいしく食べやすいですが玄米に比べ栄養価が低くなってしまいます。実はビタミン類、カルシウム、鉄などのミネラル類の95%は精米時にとってしまう糠と胚芽に含まれていると言われています。

下は文部科学省のデータベースです。玄米に比べ白米の栄養価が下がっているのが一目瞭然です。

こめ成分表

<文部科学省 食品成分データベースより引用>

手軽に精米できる家庭用精米機

そこで家庭で気軽に精米できる小型の精米機が便利です。わが家でも精米機が日々頑張っています。現在2代目となりました。

先代は道場六三郎さんプロデュースの山本電機の「匠味米」でした。

山本電機は聞いた事が無い方も多いと思いますが、元々ミシンや掃除機のモーターを製造していた老舗の会社でモーター技術には定評があります。

7年位使用しましたが、精米にばらつきがでてくる様になったので寿命かと思い交換となりました。今度はどうしようかと迷っていたんですが

どうせだったら違うメーカーにしようと思いアイリスオーヤマの「銘柄純白づき RCI-B5-W」にしました。

アイリスオーヤマはご存知の方が多いのではないでしょうか。日用品やペットを飼われている方でしたらペット用品のイメージが強いかもしれませんね。

最近は家電製品に力を入れています。大手メーカからリストラにあった技術者を大量採用して主力事業となっています。

まず一番先に思ったのが「前のより大きいな」と感じました。「1周り大きいなこれ・・でも置くところにはきっちり収まるからいいか・・・」

それぞれの仕様の違いをまとめてみました。

匠味米 MB-RC52W

銘柄純白づき RCI-B5-W
外観 匠味米 純白づき
サイズ(cm) 幅20×奥行27.4×高さ23.8 幅21×奥行30.8×高さ22.6
電源 AC100V(50/60Hz) AC100V(50/60Hz)
定格消費電力 300W 250W
付属品 軽量カップ 軽量カップ
本体重量 3.1kg 3.6kg
容量 1合~5合 1合~5合
電源コード長さ 1.4m 1.0m
製造国 日本 中国
カラー レッド・ホワイト・ブラック ホワイト

こうして比べてみるとやはり匠味米の方が少しコンパクトですね。幅は1cm、奥行き3.4cm、短いです。しかし高さは1.2cm高いです。匠味米は細身でのっぽな感じ、銘柄純白づきはスクエアでどっしりしている感じですね。設置場所に余裕がない方にはこの差は大きいかもしれませんね。

さらに見ていくと消費電力が匠味米の方が50W大きいですね。精米にどの様に影響してくるんでしょうか。

電源コードの長さは匠味米の方が40cm長いです。この辺は地味に大きいのではないでしょうか。電源コードが微妙に届かないって事結構ありますよね。

製造国は匠味米は日本純白づきは中国です。日本製にこだわっている方、最近の中国製は遜色ないよと思っている方それぞれ分かれる所ですね。

あとは見逃せないのはカラーです。匠味米は「レッド・ホワイト・ブラック」の3色から選べます。キッチンセットの色に合うコーディネートができそうです。

実際精米機能はどうなの?

それぞれ精米機能はどうなっているのでしょうか。精米コース・精米時間・動作音を比較してみましょう。

精米コース

匠味米 MB-RC52W

銘柄純白づき RCI-B5-W

精米モード

みがき米 純白米
白米 白米
胚芽米 胚芽米
8分
7分 7分
6分
5分 5分
4分
3分 3分
2分
無洗米 白米と玄米からの2コース選択可 玄米からのみ
白米リフレッシュ あり あり
銘柄選択 なし あり(6種類から選択可)

まず気になるのがそれぞれの精米モードの種類の違いです。匠味米は10種類銘柄純白づきは6種類です。この辺はこだわりが出る所だと思います。

私の場合はほぼ白米、胚芽米、8分づき位しか使用しませんでしたので匠味米の性能を生かしきれていませんでした(*_*)

また無洗米コースですが匠味米の方は白米からと玄米からそれぞれ無洗米にできます。銘柄純白づきは玄米からのみです。

私の場合はあまり使わなかったですが米をとぐ時間が無い時などは無洗米は便利ですね。

白米リフレッシュは使った事がありませんのでよくわかりません(‘◇’)ゞ

ちょっといい訳をさせて下さい。使った事がないというのはそのつど精米しているので白米のまま保存しておく事がないからです。

ある程度精米してストックした時に古くなった白米精米したての状態にできます。この機能はその方の使用状況によって利用に差が出る所ではないでしょうか。

銘柄選択銘柄純白づきのみにある機能です。わが家は銘柄がコシヒカリなんですが、農家さんから直接購入しているので他の銘柄を食べないんです。ですので他の銘柄との比較ができないです。(‘◇’)ゞ

他の家のお米事情をよく存じ上げてないのですが、「うちはずっとこの銘柄だよ」という方が多いのではないでしょうか。食べ比べたら違いがでるのかもしれませんが・・・

ですから・・「アイリスさん、銘柄に合わした最適な、つき具合にしてくれていると信じていますよ。」

「うん、信じるものは救われる」

で話はもどりまして、精米機能としてはつき具合を細かく調整できる匠味米の方が自分好みに合わせる事ができるのは確かだと思いますのでこだわり派の方は匠味米でしょうか。

しかしこうしてみると使用していなかった機能が結構ありましたね。匠味米さんごめんなさい、そしてありがとう。成仏して下さい。(T_T)/~~~

 

精米時間

精米にかかる時間はそれぞれどれ位なんでしょうか。これも表にしましたので比較してみましょう。

※1合/5合の精米時間を表示しています。

匠味米 MB-RC52W 銘柄純白づき RCI-B5-W
みがき米・純白米 4分/4分 約2分30秒/6分25秒
白米 2分/2分30秒 約2分/5分30秒
胚芽米 2分30秒/3分10秒 約1分/2分
8分 1分45秒/2分15秒
7分 1分20秒/2分 約1分/3分
6分 1分10秒/1分45秒
5分 1分/1分30秒 約45秒/2分
4分 50秒/1分20秒
3分 40秒/1分10秒 約30秒/1分30秒
2分 30秒/1分
無洗米(匠味米は上玄米、下白米の時間) 6分25秒/6分55秒 約3分30秒/7分
4分/4分
白米リフレッシュ 30秒/1分 約15秒/45秒

数字がならんでいるとみる気がうせますね。ポイントは1合の時間はそれほど変わりませんが、5合の時間に違いがあります。

特筆すべきは一番使用頻度が高いと思われる「白米」の時間が匠味米2分30秒に対して純白づき5分30秒となっており、3分の違いがあります。

家族人数が多く精米量が多い方はこの時間差は大きいのではないでしょうか。逆に少量の場合は同じか、むしろ純白づきの方に軍配が上がっています。

うちは4合を精米するのですが、確かに以前の匠味米に比べて純白づきになってからは「ん、ちょっと長くない」と思っていました。気のせいじゃなかったんですね。

注目したいのが匠味米の方の胚芽米の時間で白米より長くなっています。白米の方が糠を削る量が多いのにもかかわらず時間がかかっていますね。

「何か意図的な物を感じますねぇ。山本電機さん、そこんとこどうなんですかぁ」

匠味米のHPによると「お米が割れたり摩擦熱で傷まないように絶妙な回転スピードでコントロール」とある様にマイコン制御で「高速」「中速」「低速」を自動変速している様です。何かは解りませんが機械の中で「ゴソゴソ」している様です。|ω・)

動作音

動作音は正直どちらも変わらない様に思います。精米機を回すと「がんばって精米してまっせ」と主張をしてきます。

我が家のせまいLDKだとテレビの音量を上げないと少し聞こえ辛くなるくらいの音はなります。

簡単に言うと「結構うるさい」です。

そういえば匠米の方は音が大きくなったり小さくなったり変化がありました・・この辺りがマイコン制御が作動していたのか・・と今になって思う所です。

お手入れ

精米が終わったあとは清掃です。食べ物を扱うだけにきれいにしたい所です。

この辺は両者ともに「ぬかケース・精米かご・かくはん棒・ふた」を脱着して洗う事ができますので、毎回清潔な状態で使用できます。

使用方法やお手入れは動画が解りやすいので。よかったら下の動画でそれぞれご確認下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。家庭用精米機がどの様なものか少しでもお解り頂けたなら幸いです。

あと精米した後に必ずでてくる糠ですが、ぬか漬けはもちろん、掃除料理美容などいろんな活用方法があります。

検索すれば結構でてきます。我が家はぬか漬けを作っています。参考にしてください。

糠の利用方法

ちなみに玄米はふるさと納税でも手に入れる事ができます。お得に入手して各地のお米を食べ比べてみるのも良いかもしれませんね。

皆さんも家庭用精米機を導入して毎日のごはんを最高のごちそうにしてみてはいかがでしょうか。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。<(_ _)>